看護師が異業種に転職することのメリットと注意点
看護師の異業種への転職に関しては、医療関係の仕事の場合とそうでない場合とではかなり違いがあります。医療関係の場合では、薬剤師、歯科衛生士などいろいろなものがありますが、患者さんの健康の維持や回復を目指す職業という点ではこの仕事と共通するものがあり、今まで働いてきたことが様々な形で活かせる可能性が高いと言えます。
ただ、この場合に注意すべきなのは、医療関係の仕事ということならば、現在の職業のままでは本当に駄目なのかということです。最近ではこの職業の人が働く場所はたくさんあり、それぞれの場所によってかなり方針が違っています。
そのため、仕事を変えたい理由が職場に関するものであれば、職種を変わらずに仕事場だけを変わるという方法もあります。それでも、なおかつ他の業種に移りたいという場合は、その業種のどこに魅かれるのかということを再確認した上で、転職活動を始めた方が良いでしょう。
また、医療関係以外の職種に変わることを考える場合も、なぜその仕事をしてみたいと思ったのかということをよく考えてみることが大切です。医療関係以外の職種の場合は、看護師としてのキャリアや技術などを直接活かせる機会は少なくなるはずですし、その仕事に関してはゼロからのスタートになるので、かなりの努力も必要です。
また、転職の場合では同僚達よりも年上になる可能性もあり、そんな中で後輩として共に仕事をすることに抵抗がないかどうかもよく考えた方が良いでしょう。さらに、医療関係以外の職場では、今までよりも給料が安くなる可能性もあるので、そうなっても納得できるかということも注意すべきことです。
ただ、違う職種に移る理由が心身の健康に関するものである場合は、周りの人々も納得しやすいでしょう。この仕事は、人の健康を守るやりがいのある仕事ですが、非常に忙しく、ストレスもたまりやすいので、自分の健康を考えて、もう少し心身に負担のかからない職業で自分の望むような仕事がしたいと思う人がいるのは、当然とも言えます。
ただ、この場合でも最近では様々な条件の職場があるので、一時的にパートや派遣など、比較的楽と言えるような仕事に変わるということでは無理なのかということも考えてみた方が良いでしょう。以上のように、看護師が異業種に変わる場合には、事前によく考えた方が良いことはいくつもありますが、どんな職業に移る場合でも、その仕事が好きという気持ちが確実にあって、全力で仕事をしようと思えるのであれば、良い職場を見つけて成功する可能性は高いと言えるでしょう。